上半身の症状
上半身の症状
50歳前後の肩の痛みは一括りにされがちですが、医学的には「五十肩(肩関節周囲炎)」と「肩腱板断裂」に区別され、治療法が異なります。五十肩は肩の関節に炎症が生じ、肩や腕が動かしにくくなる病気です。数ヶ月から数年かけて自然に改善することが多く、時期に応じて注射や運動療法を行います。一方、腱板断裂は肩の老化現象を基盤に腱が切れる病気で、肩が痛み、腕が上がりにくくなる病気です。切れた腱は自然修復せず、薬やリハビリで痛みが改善しない場合は手術が必要となります。両者はエコーやMRI検査で区別します。
どちらも首の神経の枝が圧迫され、肩甲骨や腕や手に痛みやしびれを感じる病気です。頚椎椎間板ヘルニアはクッションである椎間板が主に飛び出し、神経の枝を圧迫します。比較的若い30歳から50歳の方に生じる病気です。いっぽう、頚椎症性神経根症は50歳以後に加齢による骨や椎間板の膨隆が神経圧迫の原因となります。どちらも首を後ろや斜め後ろへ反らしたときに症状が強まる特徴があります。手術が必要になるケースは少なく、痛み止めのお薬や首を引っ張る牽引療法などの保存療法で改善を目指します。
手首にある靭帯が加齢(老化現象)で肥厚することにより、神経(正中神経)を圧迫し、親指から薬指までのしびれ(痛みも)を感じる病気です。経過が長くなると親指と人指し指でつまみにくくなります。50歳以降の女性に多く発症します。症状が軽い場合は薬や物理療法を行いますが、効果がなければ手術を考慮します。
肘の内側をとおる神経(尺骨神経)が圧迫されることにより、薬指から小指のしびれ(痛みも)を感じる疾患です。経過が長くなると、指先の細かい作業がしにくくなります。手根管症候群と異なり、神経の圧迫の原因はいろいろで、年齢層も広いですが、比較的50歳以降の男性に多く発症します。原因、症状、経過期間によって治療法を決定しますが、まずは薬や物理療法を行い、効果がなければ手術を考慮します。
関節リウマチは、膠原病のひとつで、免疫機能の異常によって関節に炎症が起こり、軟骨や骨が破壊され、関節に変形や障害が生じる疾患です。数週間以上にわたり全身の関節に痛みが生じます。とくに両方の手首や指の関節に腫れや痛みが生じ、朝方こわばるような症状も現れます。膝関節や肩関節などに水がたまることもあります。軽症から重症まで人によって現れる症状は多彩ですが、早期の診断と治療の開始が重要とされています。
指を曲げる腱とその腱が通る鞘の間での摩擦で炎症が生じ、炎症で腱が腫れると、指の曲げ伸ばしの際に腱と鞘でひっかかる疾患です。まずは炎症を抑える注射を行いますが、効果がなければ手術を考慮します。
加齢で首の骨や椎間板が変形・膨隆し、神経の本管である「脊髄」を圧迫する病気です。神経の枝を圧迫する頚椎症性神経根症とは違い、腕や手の痛み・しびれのほかに手足の麻痺を生じるのが特徴です。お箸が持ちにくい、ボタンが留めにくい、歩きづらい、ふらつくといった症状が現れます。重症化すると歩行困難や排尿・排便の障害につながり、進行性の場合は手術が必要となります。
TOP